大奥のロケ地で撮る着物フォト【嵐山・鹿王院】

しっとりとした雰囲気がよく似合う「京都嵐山」。四季折々の美しい表情を見せる自然と、渡月橋や寺社仏閣などの歴史的建造物が調和した、とても日本らしい人気のスポットです。そんな嵐山には、大人の女性にぴったりなロケーションが沢山ありますが、なかでもオススメなのが、渡月橋から徒歩10分程度の場所にある「鹿王院」。

実は今、テレビドラマ「大奥」のロケ地 になっているのですが、当スタジオでは特別に鹿王院より撮影許可を頂き、こちらの竹林や日本庭園で、ほぼプライベートな撮影をすることが出来るんです（同じ町内のよしみで）。ということで、今回は撮影場所でもある「鹿王院」の紹介と、当スタジオの出張撮影サービスを使ってここで何ができるのかを詳しくご紹介したいと思います！

鹿王院とは？

鹿王院の神秘と歴史

「鹿王院」の由緒について

「覚雄山 鹿王院」（ろくおういん）は京都の代表的観光地・嵐山の渡月橋からやや東に位置する臨済宗の寺院。室町時代に三代目将軍・足利義満 によって建立された寺院で、嵐山を借景にしたその庭園が京都市指定名勝になっております。

もともと鹿王院は、足利義満が建立した「宝幢寺（ほうどうじ）」という寺の塔頭でしたが、宝幢寺は応仁の乱で廃絶してしまい、その後は開山の塔頭であった鹿王院のみが残って寺籍を継いでいます。山門だけは室町時代のものが現存しているとされ、一休さんこと一休宗純も少年時代にこの門をくぐって参拝したことがあると言われております。また、本堂は江戸時代の再建で内部には運慶作の本尊「釈迦如来坐像」と「十代弟子」などが祀られています。

鹿王院とは
足利義満が自らの延命長寿を祈願し、天龍寺などを建立した夢窓疎石(むそうそせき)の甥・後継者で、帰依していた禅僧・普明国師(ふみょうこくし)（春屋妙葩(しゅんおくみょうは)）に命じ1380年に建立させた、「覚雄山 大福田 宝幢禅寺(ほうどうぜんじ)」の開山塔（開山である普明国師（春屋妙葩）の墓所）が鹿王院です。
　南禅寺・天龍寺・相国寺などの五山に次ぐ「京都十刹(じっさつ)」第五位となり、1405年には一休宗純も門前での講義を聞きに訪れた宝幢禅寺は、応仁・文明の乱（1467年～1477年）で焼失。宝幢禅寺は断絶しましたが、鹿王院だけは春屋妙葩一門により再建されました。豊臣政権時代、1596年の慶長・伏見大地震で伽藍が倒壊しましたが、江戸時代前期の1676年に昭堂（開山堂と本堂）を再建、江戸時代中期の1763年には舎利殿を現在の場所に移築、今日に至っています。　
　
「鹿王院」の名前の由来は　～　足利義満の命名
　寺号「鹿王院」の由来には、造営の折に野鹿の群れが現れたことによるという説と、釈迦が初めての説法（初転法輪(しょてんほうりん)）を行ったインド・サールナートの、鹿が多く棲む林（鹿野苑(ろくやおん)）にちなんだという説があります。なお、足利義満は、自らが開基となって建立した相国寺に、禅の道場として塔頭「鹿苑院(ろくおんいん)」を創建しました。義満の法名は「鹿苑院殿」であり、義満の御所であった北山殿は、その後「鹿苑寺」（金閣寺）となりました。

鹿王院HPより抜粋

鹿王院の見どころ「鹿王院舎利殿」とは

現在の鹿王院舎利殿は、江戸時代中期、1763年に移築・建立された、禅宗寺院の建築様式「禅宗様」を基調とした建物です。そもそも舎利殿とは、釈迦が荼毘に付された時の遺骨や遺灰を奉安する建物であり、鹿王院舎利殿には仏牙舎利(ぶつげしゃり)（歯）が収められています。この仏牙舎利は、鎌倉幕府第３代将軍・源実朝が宋から取り寄せ、鎌倉の円覚寺舎利殿に収めてあったものの一部で、後光厳天皇(ごこうごんてんのう)の命で京都に献じさせ、天皇から普明国師に下賜されていたものだそうです。

実は、舎利殿が今の場所に移築されて258年目となる2021年の１月から大規模な修復が始まり、2023年10月に完了しました。250年を超える歴史に加え、経年で傷んだ箇所を修復し、嵐山を借景とする往時の美しい姿に甦えった舎利殿はぜひ一度ご参拝頂きたいスポットです。（※毎年10月15日は「舎利会(しゃりえ)」として、仏牙舎利を公開しています。）

鹿王院の隠れた美景とその特徴

庭園や建造物の美しさ

境内を拝観すると客殿の前から嵐山を借景とするお庭が望めます。室町時代には「任庵主」という方が作庭した庭園があったそうですが、舎利殿建立の際に改築。その後、舎利殿越しに嵐山を借景とし、苔の中に庭石を配した平庭式枯山水庭園になったそうです。また、気づきにくいのですが、舎利殿の裏側にあって、初夏になると咲く「沙羅＝夏椿」の花がとても綺麗です（白色で椿と同じく花を落とす1日花）。

特別なポイント

まず1つ目のポイントは、「舎利殿の奥に嵐山がみえること」。春や秋になると、色づく山肌を遠望しながら、静寂に包まれた特別な時間が過ごせます。ピークシーズンでも境内はひっそり静まり返っており、とても落ち着いた嵐山を楽しめます。

そして2つ目のポイントは、実は鹿王院には以前より竹林はあったのですが、2023年に大々的にそれを整備し、「新・鹿王院の竹林」として新たに竹林が生まれ変わりました。嵐山の竹林は人が多く、どこにレンズを向けても人が写り込んでしまいますが、ここでならそんな心配はございません。人目を気にせず、恥ずかしがらず、映えスポット撮影することが可能です。

成人式の前撮り・後撮り撮影にオススメのロケーション

着物に最高なシチュエーション

着物を着た女性の姿は、洋服とはまた違った美しさがあります。成人式の写真では初々しさを表現するのも大事なこと。竹林の奥行きが被写体となる女性を浮かび上がらせ、また小物や帯の細かな美しさも引き出し、より洗練された一枚に仕上がります。

青い竹のおかげで、清楚で爽やかな印象の写真に仕上がります。

鹿王院周辺の観光スポット紹介

嵐山エリアでオススメのレストラン

嵐山に住んでると、「どこか美味しいところは数ありますか？」ってよく聞かれるのですが、その時必ず僕が紹介する場所がこちらの3店舗。ちなみにお店からはいっさいお金はもらってませんが (笑) くれるなら是非頂きたいです。

• 「儘 (まま)」

阪急嵐山駅や渡月橋からほどちかい、嵐山邸宅MAMAに併設されたイタリアンレストラン「儘」はオススメです。 嵐山でイタリアンならここをオススメします。

• 「廣川 (ひろかわ)」

和食ならここ。嵐山のメインストリートにある「うなぎ屋 廣川（ひろかわ）」。関西一とも名高い老舗であり、ミシュランでは1ツ星を獲得してます。昔は予約なしでふらっと入って、気軽に食べれたのですが、いまやちょっと敷居が高くなってしまって。しかし、せっかく嵐山に来たら食べていってほしいお店のひとつです。

• 「峯嵐堂 (ほうらんどう)」

お土産ならここ。和菓子専門店「峯嵐堂」さんの渡月橋本店です。 阪急嵐山駅から徒歩5分ほど、渡月橋の目の前にお店を構えてるのでわかりやすいと思います。わらび餅好きなんでいくつか食べてますが、こちらのは安定して美味しいです。

周辺マップ

マップを作ったので参考にして下さい。 渡月橋を中心に各所点在しているので、観光ついでにも立ち寄りやすいと思います。

出張撮影サービスについて

予約方法について

鹿王院で撮影するプランと料金